monk13’s blog

個人的な雑記帳です。うそ書いてたら指摘してくださいませ。

子どもを理解するうえで、注意すべきこと3つ

子どもにとどまらず、他者を指導するうえでは相手を“理解”することが不可欠です。

その理解する過程において、陥りがちな失敗の典型的なケースを3つ紹介しようと思います。

 

自分の"理解"が真っ当なものか、チェックするのに使ってみてください。

「いや、わかってるし。できてるし。」という方も多いかと思いますが、

なんとなくやっちゃってたりすることがあります。

よくある典型例は押さえといて損はないですので。

 

 

~背景~自分が考えている以上に、自分は“誤解”してる

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相手にとって適切なアプローチを取るためには、

まず相手を知らなければなりません。

 

・日本人に、英語で話かけても伝わらない。

・現代人に、古語でしゃべっても伝わらない。

・子どもに、経済専門用語で説明しても伝わらない。

 

いやそりゃ当たり前だろう。となりますが

これが乳幼児とかになってくると、なぜかこの前提が崩れます。

 

0〜2歳程度のこどもが食事において、食べ物で遊んでしまうことがあります。

たまにですが、これに対して保護者の方が声を荒げてクドクドとしかっている悲しい様を見る機会がありました。

この時期のこどもをむやみにしかることは懸命ではありません。

 

その辺のことは以下の記事にて書きましたので、興味あらば。

monk13.hatenablog.com

 

人の性格・気質でも同様のことが見れるはずです。

褒められて伸びるタイプの人に対して、罵倒・叱咤は厳禁ですし、

個人主義で欲張りの吝嗇な人に対して、

世界の飢餓を訴えても寄付は得られないでしょう。

 

このことから、相手となる子どもの気質や行動の背景を理解することで、

指導する内容や方法の精度を上げることに結びつきます。

 

<1>ハロー効果

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【ハロー効果】 ハローこうか 〔halo effect〕

〘心〙 人や事物のある一つの特徴について良い(ないしは悪い)印象を受けると,その人・事物の他のすべての特徴も実際以上に高く(ないしは低く)評価する現象。後光効果。光背効果。

引用元:http://www.weblio.jp/content/%E3%83%8F%E3%83%AD%E3%83%BC%E5%8A%B9%E6%9E%9C

端的に言ってしまえば、"思い込み"です。

 

ある人の1面に関する印象が、そのまま全体の総評にすり替わるという悲劇。

やりがちな失敗を挙げるならば、

 

言葉数が少なく、引っ込み思案な人に対して

「その人の思考力や発想力が乏しい」

 

と短絡的な判断をくだすことが分かりやすいでしょう。

 

子どもとの関係においては、以下のような誤解を生じさせる危険性があります。

 

・過度な期待

(言葉の発達が早いので、賢いに違いないから英才教育をしよう。)

・不用意な失望

(立つのが遅いので、発達障害では。。。)

・見当違いな過小評価

(しかっても、言うことを聞かない。この子は自分勝手な子だ。)

 

<2>論理的誤差

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論理的誤差

・評価者が論理的に考えるあまり、独立している評価項目であるにもかかわらず同一評価、もしくは類似評価してしまう傾向のことを指す。

・原因としては、評価者が分析的に考えすぎて評価項目間に関連性があると解釈してしまうことなど考えられる。

-以下、省略

引用元:http://www.weblio.jp/content/%E8%AB%96%E7%90%86%E7%9A%84%E8%AA%A4%E5%B7%AE

簡単にいうと、根拠のない誤った思考。推論のことです。

 

「A型は几帳面だ。」

「シングルマザーの子どもは情緒面に問題がある」

「女性は論理性を欠く」

といった一般的に流布している疑似科学だったり、

思い込みだったりがイメージしやすいと思います。

 

子どものことをを観察し、理解・指導に関して推論していく過程で、

前述した論理的誤差がないかを振り返る必要があるでしょう。

 

対策としては、そもそも学術的な知識を習得したりすることや

先入観・偏見を取り去るような訓練が必要だと考えます。

 

<3>傾性帰属傾向(レッテル貼り)

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こちらは心理学の専門用語です。

字面のとおり、

人の行動の原因をその人の性格(傾性)に帰属させてしまう傾向。

を意味しています。

 

行動の理由を、すべて性格のせいにする。ってことですね。

たとえば、

 

子どもがほかの子を叩いてしまった→「暴力的なこどもだ。」

子どもが話の途中で歩き回ってばかりいる→「落ち着きのないこどもだ。」

 

といった判断です。

こういった場合には、

本当にそうなのか?と一旦問い直すようにしましょう。

 

暴力の背景には、

・繰り返し我慢を重ねた結果の暴力だった

・親から暴力が常習化しているため、そもそもコミュニケーションの方法として、暴力しか知らない。

など様々です。

 

話の途中で歩き回るにしても、

・体調がわるく集中力が持たなかっただけ

発達障害が理由

など大きな文脈で捉える、前後関係や周辺状況を考慮する必要があります。

まとめ

子ども、(てか他者)とのコミュニケーションにおいて

アプローチしていく前に一旦、相手を見つめ直すって大切ですよね。

ついついやってしまいがちなミス。なくしたいですね。(松本幸四郎 風)

 

ではでは。また。